余談

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 前略

 本日も朝から土砂降り、梅雨真っ只中な季節ですが如何お過ごしでしょうか。また県外移動が解除になり感染対策をしっかりしながら、少しずつ経済も復活傾向という嬉しいニュースを見ることも多くなりました。これからもコロナウィルス収束と経済復活の両立を祈るばかりです。

 ところで、この時期の花と言えば緑から白へ、そして鮮やかな色へ七変化する紫陽花を誰もが思い出すと思います。そして、私は紫陽花と言えば、小学一年生の頃に描いたというか母に手伝ってもらいながら描いた紫陽花の絵や、小学3年生の頃に住んでいた家の庭に密かに咲いていた紫陽花を思い出します。子供ながらに母が絵具で鮮やかに紫陽花をお化粧していくのを見ると、”意外に母は絵が上手なんだなあ”と上から目線で感心したのを覚えています(笑)。そして雨の日に思い出すのは、息子が0歳児の頃から読んであげている”ぴっつんつん”という絵本です。0歳児の息子は食い入るように絵本を眺めていました。義母から頂いたもので、未だに雨が降ると”ちゃぷちゃぷ ぱちゃぱちゃ ぴっつんつん”とたまに息子に語りかけたりします(笑)。息子は何?それ?と相手はしてくれませんが(笑)。今本を沢山読まないといけない時期ですが、あの頃が一番読んでたなあ...と少し焦ったりしています(苦笑)。

 

 話は変わりますが、先々週から始まった今年の准看護学校の三回の講義が昨日で終わりました。萩准看護学校の講義は医師会員としての仕事で、2009年から受け持つこととなりました。2009年と言えば、子供が生まれたばかり...近くの同級生の家に0歳の息子を預けて講義に行った時は、本当大変でした...。あれから今年は11年目となり、いい加減スライドの内容も更新しないといけないのですが、いつも直前に見直し、結局更新するのは雑談・余談のところばかりです(笑)。でも考えてみれば、私も学校、予備校、大学の講義、そして医局・各病院のカンファレンス、...今でもよく思い出す内容は余談です。それはけして良いことではないかもしれませんが(苦笑)。ただ余談とは言っても、自分の師匠たちの余談は今でも私の生活に、仕事に実は深い意味を持っています。例えば外来の時、患者さんに話す時でも師匠たちの余談を引用したり、そして仕事中に悩んだ時に思い出したりして診療に役立てています。師匠たちの余談に改めて感謝申し上げます。

勿論師匠たちのような高尚な余談は出来ませんが、20年以上医師をし、50年近く生きている一人の人間として、リアルな医療現場の事や私なりに人生思うことなどを盛り込んで講義しています。幸い自分と一緒で学生さんは余談の時が一番目が冴えてて楽しそうに聞いている?ように見えました(本当かどうかは不明です(笑))。そして実は准看護学校の講義というものは2003年光市の学校が始まりでした。その時から最終日に使っているスライドは今でも変わりません。内容を簡単に言えば、"とにかく楽しいことも、悔しいことも、辛いことも、怒ることも何でも人生沢山経験して、愛があるハートがある看護婦さんになってください”というスライドです。これは医師として人として看護師へ強く願うことです。けして偉そうな意味で言うのではなく、患者さんの立場になって思うことです。

というように私の講義は余談が多く、他の先生からは非難轟々かもしれません(苦笑)。でも今からの時代、このような余談もリモート講義の合間に話す時代になるんでしょうね...。私はリモートならもう余談は出来ない気がしますが...(リモートだとかなり噛みそう(笑))。

と、余談しか書いていない”まりコラム”打ちながら余談についてを打っている自分に呆れながらも、ほんの少しでも読まれている方が”ホッコリ”出来ればと思います。

最近では降れば土砂降り、災害も起こりうるほどの雨の季節です。

くれぐれも気を付けて梅雨時期を楽しんでください。

                                      M.M